ジャンル | パズルプラットフォーマー |
メーカー/ブランド | 開発:HAL研究所/発売:任天堂 |
発売年 | 2015 |
ハード | 3DSダウンロード専用ソフト(コレクションパッケージ版有) |
お気に入り度(0~10) | 7 |
プレイ状況 | 全ワールドパーフェクト(王冠全取得)クリア/3DS DL版 |
ハコボーイ!
— SPD (@SPD_9X2) 2022年6月14日
カービィシリーズのHAL研究所開発のアクションパズル
ハコを出して足場やフックのように使うことでステージを攻略していく
システムはとても単純ですが、非常に多彩なことができるのには驚き
1ワールドの時間がちょうどよく、少しずつ遊ぶのに最適。誰でも楽しめそうな良い作品でした pic.twitter.com/0ICYnmdbhp
3DSのダウンロード専用タイトルが買えなくなってしまうのでね…
ダウンロード専用タイトルの中では最も有名なもののうちの1つですので、触っておこうと思いプレイしました。
ハコボーイ! とは?
カービィシリーズで有名なHAL研究所が開発、任天堂が2015年に発売したパズルプラットフォーマーです。より分かりやすく言うと、主にパズルを解くことをメインに据えた2Dの横スクロールアクションゲームです。
シリーズ展開されており、3DSのダウンロード専用タイトルとして「ハコボーイ!」「ハコボーイ!もうひとハコ」「さよなら!ハコボーイ!」の3作品、Switchのダウンロード専用タイトルとして「ハコボーイ&ハコガール!」が発売されています
3DSの3タイトルをまとめたパッケージ版も発売されていますが、現在(2022/06/21)プレミア価格が付いてしまっています。
概要・ゲームシステム
基本的には、主人公のキュービィを操作して、ステージのゴールまでたどり着くのが目的となります。1ステージは悩まなければ数分でクリアできるボリューム。7~8ステージがまとまって「ワールド」となっており、ワールド単位で遊ぶことを想定したつくりになっています。
ゲームシステムは上に貼った動画を見ればすぐに理解できると思います。キュービィはハコを出すことができ、それを足場として使ったり、フックのようにひっかけて使ったり、レーザーを防ぐために壁として使ったりして障害を乗り越えていきます。ハコを出すというシンプルなシステムでありながら多くの使い方があります。
また、各ワールドには固有のギミックが用意されています。終盤には複数のギミックを組み合わせたステージも登場。「シンプルなシステム×多彩なギミック」という王道な構成のパズルアクションゲームになっています。
また、各ステージにはいくつかの王冠が置かれていて、箱の使用数が一定以下の状態で触れることができれば、アイテムを取得することができます。アイテムコンプリートを狙うと、やや難易度は上がりますが、決して無理な難易度のものはないので1周目でコンプリートを狙ってもいいでしょう。
ステージをクリアすることで、「コイン」が手に入り、ショップで使うことができます。ショップには、以下の4種類が売られています。
チャレンジモードにあるタイムアタックモードは、なるべく早くクリアを目指すモードです。アイテムを取ると、時計が巻き戻されるという要素があります。スコアアタックモードは、時間内により多数のアイテムを取る事を目指すモードです。
どちらのモードにも、目標が設定されており、これを上回る事を目指すと中々難しくてやりごたえのあるモードになっています。
良い点
- シンプルなシステムなのに、頭を使うゲーム性
「このシンプルさでゲームになるの?」と正直プレイ前には思っていましたが、できることが非常に多彩で、とても奥深いシステムになっていると思います。
ギミックも次々に新しいものが登場し、どうハコとギミックを組み合わせるのか悩まされ、最後まで飽きさせない構成になっていると思います。
- リアルタイムなアクション性があまり求められない
パズル系のアクションゲームは、リアルタイムなアクション性が絡むと、答えが分かっているのにアクションで何度も失敗して先に進めないとなりがちです。本作はそのような箇所はほとんどなく、パズルの方に集中できます。
- 1ワールドのボリュームがちょうどいい
本作は恐らく1ワールド単位で遊ぶことを想定してゲームが作られています。その長さが10~20分程度と絶妙で、ちょっとだけ遊びたいと思ったときに最適な長さになっています。
- ヒント機能
3DSのゲームコインを消費し、ヒントを見ることができます。どうしても詰まった時はこれを使うことで、先に進むことができるでしょう。王冠取得を考えた場合、ヒントの解法ではだめなこともありますが…
- 非常に速いリトライ
L+R同時押しで現在挑んでいる区間をクイックリトライ、メニューを開けばステージ最初からリトライができます。
これが非常に快適で、特に少ないハコ数で進まないといけない王冠狙いの時は非常に助かりました。
気になった点
- 全体を通して地味
一応ストーリーっぽいものはありますが、雰囲気程度です。ゲーム進行によってステージの雰囲気に変化が起こるわけではないため、ゲーム性そのものを楽しめない場合は味気なく感じるかもしれません。
最近(?) twitterでゲームをジューシーにする要素についての話題を見ました。これは演出や世界観などをゲーム中に濃厚に絡めることによってゲームをより魅力的に感じさせる要素のことを指しているのだと解釈しています。そこで例として挙げられていたCelesteは確かにこのジューシーな要素がふんだんに取り込まれていると思いますが、逆に本作はこのジューシーな要素が弱いのかもしれません。
総評
パズルプラットフォーマーとして完成度が高く、ちょこちょこ遊んでいたらいつの間にかクリアしていた作品です。ちょっと遊びたいときに起動して1ワールドだけ遊ぶ遊び方をオススメします。
一方でがっつり遊ぶ系の作品ではなく、ゲーム性以外に期待をするのは良くなさそうです。一部の人に強烈に刺さるというよりは、万人が等しく楽しめる作品と言えるかもしれません。
ゲーム音楽ピックアップ
サウンドテストもある作品ですが、印象に残る曲はありませんでした…