ジャンル | メトロイドヴァニア |
メーカー/ブランド | サンソフト |
発売年 | 1991 |
ハード |
FC,PS(オムニバス),3DSVC,WiiUVC,PC(EGG) (Switch,PS4,XBoxOne,Steam 等移植予定) |
お気に入り度(0~10) | 8 |
プレイ状況 | クリア(丸ごとバックアップ使用)/3DSVC版 |
へべれけ
— SPD (@SPD_9X2) 2022年8月21日
独特のゆるいキャラとテキストが特徴のメトロイドヴァニア系探索アクション。サンソフトの代表作で、有名なプレミアソフト。続編は全部ジャンルが違う
適度な難易度と長さ、FCトップクラスの厚みの音と快適なプレイ感がよいぱぴゅー
あとはめんどくさいから けんさくするにょー
へべ好き pic.twitter.com/c2qDDf3mBO
独特のゆるさが凄く好き!!!!
ゲームとしても面白かった~ 3DSのVCが終わる前に遊べてとても良かったです
へべれけ とは?
サンソフトが1991年に発売したファミリーコンピュータ用の探索アクションゲームです。
オリジナルのFC版の他、 プレイステーションで「ラフ・ワールド」と共にカップリング移植・3DSとWiiUのバーチャルコンソール・プロジェクトEGGでの配信があります。FC版とPS版はプレミアが付き価格高騰、VC版はサービスが終了するので、今後はEGGが一番の選択肢になると思います。ただ、EGGは会費が別途必要なので少しハードルが高いです…
→ なんと多機種への移植が発表されたようです!!
キャラ人気があり、多数の続編が作られていますが、そのどれもがジャンルが違うという不思議な展開のされ方になっています。続編も移植頼む~~
概要・ゲームシステム
探索アクションゲームです。当時このジャンル名が確立していないと思いますが、メトロイドヴァニアと言えば大体伝わると思います。
ペンギンっぽい見た目の「へべ」が異世界に迷いこんでしまい、脱出を目指すストーリー。最初はへべしか使えませんが、対決で勝つことで新たに以下の能力を持つ3匹の仲間を操作できるようになります。
- 猫の見た目の女王様キャラ「おーちゃん」 氷で滑らない・水面を泳げる
- サングラス幽霊の「すけざえもん」 ふわりと落下する
- 緑の提灯アンコウ「ぢぇにふぁー」 水に潜れる
切り替えはメニューからいつでも行うことができます。キャラを状況に応じて賢く切り替えて進んでいくゲーム性になっています。
また、4キャラには通常の能力に加え、アイテムを取る事で解禁される能力があり、最初は能力がなくぱっとしないへべも、解禁能力のおかげで攻略上重要なキャラになります。
アクションは、マリオのような踏みつけの他、各キャラ異なる溜め攻撃が用意されています。敵を踏みつけると「ぽぷーん」という丸いアイテムが落ち、これを掴んで投げつけることができます。ボスは主に「ぽぷーん」を投げつけて倒します。
地図アイテムを取る事でマップ機能が使用可能になり、さらにアイテムを集めることで地図の機能がアップグレードされます。最終的にはマップはFCとしてはかなり便利になります。そのため、手動でマッピングを行う必要はありません。
ゲームオーバーになり、コンティニューをすると初期位置から再開になります。この時、集めて仲間やアイテムは維持され、その他にも立てたフラグや倒したボスの状況が引き継がれての再開となります。HPは初期値の10に戻りますが、回復アイテムがスタートの比較的近くに落ちていることもあり、難所も何度も挑めばクリアできるバランスになっています。
パスワード機能があるので、電源を切ったら最初からという事はありません。(まぁ3DSVCで遊んだので、丸ごとセーブ機能を使いましたが…)
良い点
- ゆるい世界観とテキスト
本作の最大の魅力はここにあると思います。
タイトル画面で放置するとオープニングが流れ始めるのですが、そこでへべの説明するストーリーが世界観に合わないやたら殺伐としたものだったり、操作説明を始めたかと思えば「あとはめんどくさいから とりせつをよむにょー」とメタな発言で即刻説明を放棄したり…… 果てには本作自身を「くそげーすれすれのすりりんぐなげーむ」であると発言したり……
とにかく最初から最後までだらりとしたゆるく、それでいて独特なセンスあふれるツッコミどころ満載なノリが続くので、雰囲気が気に入った人はきっと最後まで楽しめると思います。特に、エンディングで明かされる思わずずっこけてしまいそうな衝撃の世界の真実(?)には、驚かされました。(ひどすぎてめちゃ好きです)
- 愛らしいキャラクター
本作はキャラ人気が高い作品でもあります。イベント時にはメインキャラクター4人が全員しゃべり、総合すると少ないテキスト量ながら各キャラクターのキャラクター性を存分に発揮しています。キャラ人気が出てシリーズ作品が多数制作されたのも納得です。 続編遊びたい!!!
- 快適なゲームプレイ
操作性はFCのゲームの中ではかなり快適な部類に入ると思います。ジャンプや慣性などの挙動のレベルが高く、後年のメトロイドヴァニアに慣れた人でも特に不快には感じないでしょう。
メニュー画面には必要なものが1画面中に綺麗に配置されており、特に頻繁に行うキャラ切り替えはメニュー画面を開き横ボタンを押すだけで行えるのでストレスフリーです。
また、便利なマップ機能が付いていることで、手動のマッピングが不要な点も素晴らしいです。
アクション・謎解きの難易度は一部を除きそこまで高くなく、詰まってしまうことがあまりなかったのも良かったです。
さらに、HPが0になってしまった場合もこなしたイベントや倒したボス、入手したアイテムなどが全て保持される仕様になっています。この仕様に気が付いた時は、プレイヤーに寄り添った設計思想に衝撃を覚えました。(FCは難易度が過激で、プレイヤーを突き放すような作品も多いですからね)
- 厚みのあるサウンド
本作のBGMはFCの中でもかなり厚みのある音になっています。
気になった点
- セーブポイントがない
セーブポイントが存在せず、HPが0になった場合は初期地点からの再開となります。そのため、もし初期地点から遠い場所にいるボスで苦戦した場合、毎回初期地点から向かわなければいけないので面倒です。一応、ショートカットルートなどを用意して軽減する策は取られています。
しかし、後述する初期HPの問題が面倒さに拍車をかけてしまっています。
- 初期HPが10で固定
ゲームオーバー後の再開時、HPが10で開始されます。このHP10というのは非常に少なく、後半のボス戦では2回被弾したら終わりなレベルです。
HPを増やすには、敵を倒してHPアイテムを出すか、回復薬を使用する必要があります。しかし、HPアイテムは全然でない上、2HPしか回復しないので、基本的に回復薬を使用することになります。回復薬は50HP回復します。
回復薬は宝箱から入手できます。ゲームオーバーになるたびに箱が復活するので、強敵のボスがいる場合回収してから向かうことになります。ただ、この回収作業がまた面倒です。スタート地点の近くに1つ落ちているのでそれで足りる場合はいいですが、万全にしようと思うとかなり面倒です。
一部の回復薬は、これ取る方がラスボス倒すよりも難しいだろ!!と感じさせる場所に配置されていたりします。
これらの面倒さに関しては、自分はVCのまるごとセーブ機能で解決してしまいました…… (一部の人からは邪道と怒られるかもしれません)
また、多少の難所はあれどそこまで強烈な難易度の個所はないため、詰まらずに最後まで行ける人も多いとは思います。
- 寄り道探索要素の少なさ
メトロイドシリーズなどではおなじみの寄り道的な探索要素が本作はとても少ないです。一応、HPの上限を増やすアイテムと、先述した回復薬がその役目を担っていると言えるかもしれませんが、どちらも数が少ないうえ、そこまで隠されていません。そのため、1周目でほとんどの要素を集めてしまうので、リプレイ性は弱いかもしれないです。
- おーちゃんの氷ブレス関連
もう少し縦方向の効果範囲を大きくしてくれ!!!
あともう少し効果時間を長くしてくれ!!!
意味は遊べば分かります。
総評
ゆるい世界観と独特のセンス溢れるテキスト、そして愛らしいキャラクターが非常に魅力的な作品です。探索アクションとしても快適な作品に仕上がっており、少し2Dアクション慣れした人ならば、多少の面倒さはあれど楽しく最後まで遊ぶことができるでしょう。
移植された暁には、ぜひこの最高にゆるい世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?
ゲーム音楽ピックアップ
- へべれけ!
オープニングの曲です。やたら打楽器がパワフル
- へべの大冒険
通常フィールドの一番聴く曲。もっとシリーズ人気が出ればグリーングリーンズみたいな扱いになっていたんだろうか…?
- こーるどへべ
氷フィールドの曲。曲からはどちらかと言えば暑いイメージがする。かっこよくて好き。 - えいこーのへべ
感動すると見せかけてぶち壊すエンディングの曲。曲自体は大団円感あるかな…