ジャンル | 縦スクロール弾幕STG |
メーカー/ブランド | あうとさいど |
発売年 | 2022 |
ハード | Win(Steam),Switch |
お気に入り度(0~10) | 8+ |
プレイ状況 | 全実績解除 / Steam版 |
ライクドリーマー Nightmare Trial ALL Stageクリアした
— SPD (@SPD_9X2) 2023年5月3日
ついでに50億達成して実績全埋め pic.twitter.com/d98Jwsaabr
前作のコスモドリーマーが面白かったためプレイ。全体的にクオリティが上がっていて、文句なしに面白かったです。
2023/04/28に、Version 2.00へのアップデートで多くの要素が追加されました。本ページの記述は、このアップデートを踏まえています。
ライクドリーマー とは?
store-jp.nintendo.com
日本のインディーゲーム制作者のあうとさいど氏によって開発された縦スクロール弾幕系STGです。Steam版の他, SwitchのDL版が販売されています。
概要・ゲームシステム
王道な弾幕系STGです。基本的には前作を踏襲していると考えてよいです。
道中はCAVEのSTGから大きな影響を受けており、一方でボス戦は東方からの影響が強い構成。作中の至る所に、様々なSTGのパロディが含まれていて、STGプレイヤーなら思わず突っ込んでしまうこと間違いなしです。
8面+隠し面+Extra(アプデで追加)という特大ボリュームは前作そのまま。自機キャラクターは、今作では3人に増え、其々のキャラのカスタマイズまで含めると前作より自由度の高い自機選択が可能になっています。難易度は、前作の4段階に加え、カオスという超高難易度を収録。初心者から上級者まで幅広い層が楽しめるようになっています。
ゲームシステムは前作に近いですが、バズフィーバーという怒首領蜂大往生のハイパーのようなシステムが搭載されています。
メインのゲームモードは、前作同様1ステージごとにクリアしていく独特のシステムを採用。ステージセレクトモードがメインモードになっているイメージです。
一方でちゃんと通しモードも用意されています。前作と大きく変わった点は、通しモード(Trial)が複数用意されている点でしょう。
Trialの基本となるツアーモードは、前作では全てのステージを順に通す必要がありましたが、本作では 2,3面・4,5面・6,7面 は2ステージの内どちらかを選んでプレイする形式になっています。そのため、隠しステージ無しでは全5面となり、短時間で遊べるようになりました。従来の全ステージ通しのツアーモードも、もちろん別で収録されています。
更に、ボスラッシュモードが追加されています。通しよりリソースが厳しいので、ガチンコで弾幕に挑む必要があります。これはこれで新鮮で面白い。
タイムアタックモードというSTGにはなかなか見られないモードも搭載。ボスだけでなく、道中も敵をなるべく早く倒していくことで、短いタイムを狙えます。
難易度やモードとは関係なく、プレイ時にカウンターモードのON/OFFを設定できるようになっています。カウンターモードをONにすると、敵を倒した際に打ち返し弾が飛んでくるようになります。スコアはカウンターモードONの方が多く稼げる他、クリア時にカウンターの有無もしっかり記録されます。
また、難易度やモードと関係なく、中々クリアできないと最初にもらえる残機が増える救済要素が搭載されています。そのため、挑み続ければいずれクリアできるようになっています。STG好きの人は、救済なんていらない!!と思うでしょう。その点もしっかり配慮し、この要素は設定でOFFにできます。
オンラインランキングや、リプレイ機能、クイックリスタートなどSTGに欲しい各種機能はしっかり揃っています。
良かった点
- 溢れ出るSTG愛
前作同様、Caveや東方を始めとして、多くのSTGのパロディが含まれています。パロディの数や完成度は、前作よりもかなり上がっている気がします。複数のSTGのネタを合体したパロディ敵等も登場し、STGをある程度知っている人ならばとても楽しめると思います。特に、8面の構成は完全にケ○イの5面です(最終面であることが一瞬でわかるので、演出としても面白いと思いました)。
また、本作はインターネットをテーマとしていることもあり、ネット上で有名なSTGと関係のないネタも多数登場します。6面と7面のボスのネタは分からない人の方が少ないでしょう。
また、同氏の作品の旧作のキャラクターも多数登場しているようです。
- 前作よりもクオリティの上がったレベルデザイン
敵配置やボス戦の弾幕など、レベルデザインの根幹は前作よりも全体的にクオリティが上がった印象です。前作で難易度を上げた際に感じることがあったボスの弾幕の理不尽さも、本作では軽減されてる気がします。
また、前作には、各ステージの個性が弱く単調に感じるという欠点がありました。一方で、本作はステージにそれぞれ明確なテーマを持たせ、それに合わせて背景や敵やボスがデザインされているので、ステージの個性が前作よりも色濃く出ているのが良い点だと思います。キャラが会話するのも良い!!
敵やボスの弾幕も、全体的に印象に残るものが増えている気がします。(たくさん仕込まれたパロディのおかげもあると思いますが)
- 幅広い遊びを許容する充実のプレイ環境
本作のプレイを開始して、一番最初に気が付くのは本作のプレイ環境の充実度の高さでしょう。前作の時点で各種機能の充実感はかなり高かったですが、本作は更にゲームプレイの幅を広げる機能がたくさん追加されているのが素晴らしいです。
特に、通しモードの複数追加、新規難易度の追加、打ち返しの追加などにより、達成できそうな自分にちょうどいい目標を見つけるのが容易になっています。
この点に関しては、本作以上に整備されている作品は殆ど存在しないと思います。
- 全解除を狙いやすい適度な難易度の実績
本作には、実績機能が作中に用意されています。また、これはSteamの実績に対応しています。
実績は、STG慣れした人ならば、本作のコンテンツをある程度遊び切れば全解除が狙えるレベルになっています。過激な難易度のものや、ただただ面倒なものが無いのも良いですね。
気になった点
- 特になし!!!
バージョンアップ前は、最高難易度のナイトメアモードが簡単すぎて上級者は物足りないのでは……と思っていましたが、さらに上のカオスモードが追加されたので、文句は一切なくなりました。
強いて言えば、メインビジュアルのキャラクターデザインが (何とは言わないけど) 尖りすぎていて購入に躊躇してしまう可能性がある点ですかね……?
総評
作者が真摯にSTGと向き合い、丁寧に作り上げたことが分かる素晴らしい弾幕系STGです。前作をプレイして気に入った方は是非プレイしてみてください。いきなり今作をプレイしても良いと思います。
ゲーム音楽ピックアップ
- Stage 7
都市ステージの曲。サイバー近未来感が溢れ出していて好きです。