【ゲームレビュー60】Clawfish

レビュー一覧

ジャンル 短編一人称探索ADV
メーカー/ブランド 開発: David Czarnowski  / 販売:  davidczar
発売年 2021
ハード Win & Mac (Steam, itch.io)
お気に入り度(0~10) 6
プレイ状況 クリア,全実績解除/Steam版

 

 

超短編雰囲気ゲーです。気軽に触ってみました。
 

Clawfish とは?

store.steampowered.com 

youtu.be

Steamで購入できる一人称視点の探索ADVです。itch.ioでも購入できるみたいです。

Windowsだけでなく、Macでも遊べるみたいです。価格は310円(2023/08/15時点)。

開発はカナダの David Czarnowski 氏。デザイナーの方みたいです。

対応言語は英語のみ。ただ、フレーバーテキスト程度しか文字情報が無いので、最悪全く理解できなかったとしても進行に支障はありません。

 

概要・短評

一人称のアドベンチャーゲームです。一般的なFPSのような操作性です。
舞台は水上に浮かぶの駅。どこか日本を感じさせるノスタルジックな雰囲気が漂っています。 

海に浮かぶ駅は千と千尋の神隠しを彷彿とさせます


本作の目的は、設置されたクレーンゲームを遊び、景品である魚を海に逃がしてあげることです。意味不明ですが、特に背景などが語られることはありません。あくまで、そういう世界…ということです。

駅にはクレーンゲームが置かれている

クレーンゲームを遊ぶためのトークンを両替機で購入し、筐体にインタラクトすることでクレーンゲームが遊べます。

魚が景品のクレーンゲーム

クレーンゲームをメインの題材にしたデジタルゲームはかなり珍しいですよね。ミニゲームとして出て来ることは結構ありますが… (例: ゼルダの伝説夢を見る島)
クレーンゲームの面白さは景品の重心や、筐体の設定や環境を吟味しつつ、色々試行錯誤を重ねることにあります。しかし、多くのクレーンゲーム題材のミニゲームはそこまで踏み込んで再現していることはありません。大体シンプルなタイミングゲーになっているイメージ。
 
そのため、私は 「クレーンゲームの本質的な面白さをデジタルゲームで再現してるかも!?」と本作のクレーンゲームが面白いことを期待して購入したのですが…
 
結論:シンプルなタイミングゲー
 
うーん残念です……

魚がアームの下に来たタイミングで下ろせば確実に取れるので、駆け引きの要素はほぼありませんでした。それどころか、魚の数が多すぎて作業感が強く、大変でした。
作中でクレーンゲームが一番つまらないまであります。
 
クレーンゲームで魚を獲得すると魚の絵と名前、説明文が表示されます。これは作中に登場する全ての魚に異なるものが用意されています。凄いですね。
 

魚ごとに固有のグラフィックと説明が用意されている

魚図鑑のような要素もあります

駅には、クレーンゲームの他にも、張り紙や自動販売機などインタラクトできるものが置かれています。張り紙はこの駅の近く(?)にあるらしい飲食店の広告などで、フレーバーテキストを読むことができます。内容は明らかに日本を意識しています。
自販機では飲み物が買えますが、こちらも内容が日本的。

自販機のバリエーションも日本っぽい

本編要素以外に、駅の各所に配置されたバケツに囚われた魚を逃がしてあげる隠し要素があります。結構簡単です。
 
全ての魚を獲得して逃がしてあげると、駅に電車が到着します。乗り込むとゲームクリアです。

電車に乗ってゲームクリア

30分程度の短いタイトルで、夏の雰囲気を味わい、満喫するという意味では良い作品でした。雰囲気ゲーとして気になる人はぜひ遊んでほしいです。
 
ただ、個人的にはクレーンゲームをもっと面白く作り込んでほしかったです。
クレーンゲームのゲーム性に期待してプレイするのはお勧めしません。
まぁそんな奇特な人はあまり多くないかもしれませんね……
 

ゲーム音楽ピックアップ

音響面は雰囲気に合っていて素晴らしいです。
アンビエントなので強烈に印象に残ったりはしないですが…