ジャンル | 短編ホラーハンティングシム |
メーカー/ブランド | David Szymanski |
発売年 | 2023 |
ハード | Win(Steam) |
お気に入り度(0~10) | 7+ |
プレイ状況 | クリア / Steam版 |
Squirrel Stapler
— SPD (@SPD_9X2) 2023年10月30日
鬱蒼とした森の中で、日々リスを狩り、恋人の死体にホッチキスで張り付けていく1h程の短編ホラーハンティングゲーム
リスを探すために神経を張り詰める必要があり、それが作品全体に漂う不気味さへの恐怖心を高める構成が見事
そして恐怖が最高潮に達する5日目、神は降臨する。 pic.twitter.com/pkiRfiH1dc
「神が来る」のフレーズに惹かれてプレイ。無事神に出会えました。
Squirrel Stapler とは?
store.steampowered.com
Steamで配信されているWin向けのホラーハンティングシミュレーターです。
短い作品で、クリアまでは1h程。
開発者のDavid Szymanski氏は「DUSK」で有名な方ですね。
現在(2023/11/10) 日本語はなく、英語のみの対応です。ゲーム中にフレーバーテキストが多く存在する作品で、一部じっくり読くことができないテキストもあるので、100%楽しむには相当の英語力が必要そう。ただ、読めなくても作品の本質は楽しめます。
幸い、翻訳をしてくださった方がいるので、以下のページを参考に眺めつつ遊ぶといいと思います。
概要・ゲームシステム
森の中を歩き回り、ライフルでリスを狩るハンティングシムです。作者のDavid Szymanski氏はオールドスクールな3Dゲームを多数開発しており、本作もその例に漏れずローポリゴンで描かれる世界が舞台です。
さて、プレイヤーは5日間、不気味な森の中で毎日ひたすらリスを狩り続ける単調な生活を体験することになります。
リス達はこちらの動きに敏感で、不用意に近づくとすぐに逃げてしまいます。更に、手元にあるライフルも毎回長いリロードが挟まり、弾丸も5発までしか持てない不便な代物。トリガーハッピーでリスをどんどん倒していくという訳には行きません。
狩るためには、しっかりと耳を澄ませてリスの鳴き声を聞き、場所を推測。ゆっくりと近づいて一発で仕留める必要があります。
森の中にはいくつも廃屋が残されていて、中には不気味な文書が落ちています。文書の内容は毎日変わるので、毎日の廃屋巡りを日課に加えるのもいいですね。それ以外にも、シークレット要素があるのでじっくり探索するのも良しです。
さて、狩りを終えたら、家に戻ってその日の目的を達成しましょう。
目的とは、家で待つ恋人にリスをホッチキスで留めること。美しいリスに彩られて日々美しくなっていく恋人をうっとりと眺めたら、薄汚い部屋の奥にあるベットで眠り、次の日の狩りに備えましょう。
そんな日々を過ごしているうちに、森には狩り取られたリス達の怨念が漂うようになります。当然怨念もライフルで処理できますが、彼らは死体を残さないので邪魔でしか無いです。さっさと狩りを済ませましょう。
そして、5日目。神が降臨します。
良かった点
- 不気味な森と「狩り」の抜群の相性
本作の舞台は不気味な森。ローポリなのも相まって雰囲気は抜群。
あまりじっくりと探索したくない気持ちになります。
一方で、狩りのためには森を隅から隅まで歩き回り、じっくりと神経を集中して周囲のリスの気配に気を配る必要があります。この時の心理状態がホラー演出を楽しむのにはぴったりで、時たま現れるリスの怨念の襲撃やちょっとした演出に最大限びっくりすることができます。(ジャンプスケア嫌いには堪ったものでは無いかもしれませんが…)
敵の襲撃で減ったHPや弾丸はフィールド上にある補給ポイントに向かわないと回復できないので、安全地帯でずっと隠れている訳にもいきません。アクションゲームとしても中々スリリングなプレイ感のある作品に仕上がっています。
- 神
会いたくないですか? 私は出会えて良かったです。
気になった点
- やや単調
日を経るごとに多少の変化や毎日変わるテキスト等の要素はあれど、それでも基本は同じリスを狩り続けるだけなので、やや単調です。その単調さも演出なのかもしれませんが…(?)
総評
短い作品なので、興味を持った方であればオススメです。
貴方も神に会いに行きましょう。
ゲーム音楽ピックアップ
音楽ではありませんが、例のシーンの音の演出は良かったです。