ジャンル | ステージクリア型探索ACT |
メーカー/ブランド | 任天堂 |
発売年 | 2000 |
ハード | GBC/3DS |
お気に入り度(0~10) | 7 |
プレイ状況 | エンディング回収/3DSVC版 |
ワリオランド3 不思議なオルゴール
— SPD (@SPD_9X2) 2022年5月23日
GBCの独特なシステムの探索系ACT
隠された宝箱を開けるとステージクリア、中の宝の効果でワリオのアクションが増えたり、ステージが変化したり…を繰返し進めていく
ワリオは無敵で敵の攻撃を受けることで変形。これを使い謎解きする
EDのオルゴールは良かった… pic.twitter.com/Eg8IHexOcw
3DSのバーチャルコンソールがもうすぐ購入できなくなってしまうのでプレイ。
一応終盤に大きなネタバレがあるゲームなので、その辺は書かないでおきます。
ワリオランド3 不思議なオルゴール とは?
youtu.be
・公式HP
https://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/aw8a/index.html
任天堂が2000年にゲームボーイカラー専用ソフトとして発売した2Dサイドビューアクションゲームです。探索の要素が強く、いくつもの独特なシステムを積んだ作品です。
移植は現在(2022/06/01)3DSのバーチャルコンソールにあるのみで、3DSのe-shop終了後はGBCのオリジナル版を遊ぶしかなくなります。
概要・ゲームシステム
本作はかなり独特なシステムになっています。まず、基本的には面クリア型で、マリオ3のようにステージをワールドマップから選択して入ります。
ステージのクリア条件は、「鍵を見つけ、同じ色の宝箱の場所までたどり着く」ことです。鍵と宝箱のペアは各ステージに4つずつ配置されています。つまり、完全クリアを目指すならば、各ステージ最低4回はクリアする事になります。
ステージをクリアすると、宝箱から出たアイテムでゲームに様々な変化が現れます。ワリオに新しいアクションが追加されたり、他ステージに変化が現れたり、新しいステージが解放されたり…… それらの変化によって、今まで手に入れられなかった新しい宝箱を開けられるようになります。これをひたすら繰り返すのが本作の流れです。
アクション面は、先述した通り宝箱の中身によってアクションが増えていく一般的なメトロイドヴァニアのようなシステムになっています。最終強化状態でも、大きく機動力は変わりませんが、ステージ攻略に関しては、序盤に比べるとずいぶんと自由度が高くなったという印象を受けるはずです。
本作の大きな特徴としてワリオが無敵であることが挙げられます。代わりに敵の攻撃を受けると、ワリオがリアクションをします。例えば、火の攻撃を受けると、尻に火が付いたワリオが走り出し、一定時間操作できなくなります。また、ハンマー攻撃を受けると、ワリオがバネのような形状になって跳ね回ります。このリアクションを使ってステージ攻略をすることも多く、「わざと攻撃を受ける」という独特なゲームプレイになっています。
ボス戦では、攻撃を受けるとリアクションによってステージ外にはじき出されてしまいます。事実上一撃死と同じなので、かなり緊張した戦いになります。
本作はかなり探索要素が強くなっています。一見気が付かない壊せる壁や、リアクションをうまく活用した謎解きが多数仕込まれています。また、昼夜のシステムを搭載しており、昼に訪れるか夜に訪れるかによってステージの様子が変化します。片方でしか入手できない宝箱もあります。
宝箱の他に、音符コインという収集要素があり、各ステージに8枚ずつ隠されています。コンプリート難易度は宝箱より圧倒的に上ですが、クリアには関係ありません。
シナリオは、オルゴールの世界に迷い込んでしまったワリオが、出逢った謎の像に頼まれて世界に散らばったオルゴールの部品を集めるストーリーになっています。謎の像は、次に行くべき場所を教えてくれるお助け要素になっています。
良い点
- 独特なゲーム性
探索系アクションでありながらステージクリア型であること、敵の攻撃を食らうことで謎解きをするシステムなど、他に類を見ない独特なシステムを多数搭載しており、他では味わえない独特なプレイ感の作品になっています。本作の独特なアイデアの数々を見れるだけでもプレイする価値があると言えそうです。
- 探索要素の完成度の高さ
今まで行けなかった場所に行けるようになる探索系の面白さは充分。それでいて、ステージクリア型を採用することでメトロイドヴァニア系にありがちな長距離移動の面倒さを解消しています。
探索のご褒美として得られる宝箱のアイテムは、全て固有アイテムで集めがいがあります。宝箱はにすべて必要な訳ではなく、物足りない人にはコイン集めというさらなるやり込み要素があるなど、ゲームクリアしたい人は適度に楽しんで、極めたい人はとことん極み尽くせる懐の深い作風になっています。
- ボスの多彩さ
作中には何度もボス戦が待っていますが、ボスのバリエーションや勝利方法などは、どれも独特なアイデアに溢れ多彩なものになっています。特にサッカー対決は驚きました。
- 謎の像のヒント
神殿にいる謎の像のところに行くと、次に行くべきステージを教えてくれます。これに従って攻略すれば、最速でエンディングまでたどり着けます。
クリアに関係ない宝箱も多数あるので、この救済措置は非常にありがたいです。
気になった点
- リアクションの待ち時間
謎解きにも使うリアクションですが、狙っていないときに攻撃を食らってしまうと10秒以上待たされたり、だいぶステージの前の方まで戻されたりと、面倒だと感じることが多かったです。残機やHPのシステムがないので、攻撃を食らわないように立ち回ろうという意識が生まれ辛く、食らったらもう一度やればいいや…となってしまうのが良くなかったかもしれません。
- ボス戦の仕様
ボス戦では、多くの場合攻撃を食らうとボス部屋の外側にはじき出されてしまいます。この時、ボス部屋から少しだけ離れた位置に出るので、ボスに再挑戦を繰り返す際にこの「少しの距離の移動」が非常に面倒に感じました。
総評
独自のゲーム性と高い完成度を誇る探索要素が光る作品でした。
探索系アクションが好きで、なおかつ多少の面倒な要素が許せる方には、ぜひ手に取ってもらいたい作品です。
ちょっとした時間に遊べて、凄まじい量のやり込み要素があり長く遊べる、まさに携帯機向きな作品かなと思います。
ゲーム音楽ピックアップ
- エンディング
完成したオルゴールから曲が流れる演出のエンディングです。ノスタルジックな曲の終わり方が涙腺を刺激します。