ジャンル | 縦スクロール弾幕STG |
メーカー/ブランド | 開発:アリカ/発売:任天堂 |
発売年 | 2009 |
ハード | DSiウェア |
お気に入り度(0~10) | 6 |
プレイ状況 | AB両機体で両モードクリア/DSiウェア版(2DSLLでプレイ) |
あぁ無情 刹那
— SPD (@SPD_9X2) 2022年6月14日
両機体×両モードクリア
珍しいDSiウェアの弾幕STG
面構成は単調ですが、ガルーダの覚醒のような弾消しシステムを搭載し、慣れるとつい高い倍率掛けやコンボを狙ってしまう中毒性の高さ
アリカ開発なので「STGのこと分かってる感」がある作品でした
買えるのはe-shop終了まで!!! pic.twitter.com/MNXWt3sRwx
DSiウェアが買えなくなるので、以前から少し気になっていた本作をプレイ
ああ無情 刹那 とは?
2009年に任天堂からDSiウェアとして発売された弾幕系STGです。3DSで今でも購入できますが、e-shop終了に伴い購入できなくなります。
開発は「怒首領蜂大往生」のPS2移植を担当したり、Nintendo Switch Online加入者特典の「テトリス99」の開発をしていることで有名なアリカが行っています。
概要・ゲームシステム
基本的には縦スクロールの弾幕シューティングです。3面まであり、それぞれの面がいくつかのフェーズに区切られています。第8フェーズに登場するラスボスを撃破するとALLクリアとなります。
操作は ショット + サブウェポン の2ボタン制です。サブウェポンはゲージを消費します。ゲージは、得点アイテムを取得することで回復する他、時間経過でも回復します。
さて、本作は自機が2種類あり、どちらを選ぶかによってゲーム性が全く異なります。
- A機体(Easy)
ボム系の機体です。ショットは広範囲系。
サブウェポンはボム。巻き込んだ弾を得点アイテムに変えます。 - B機体(Maniac)
エスプガルーダのような弾消しシステムを積んだ機体です。ショット幅はA機体よりは狭いです。
サブウェポンは、ゲージを消費してレーザーを正面に放ちます。
レーザー発射中は、自機の周りにジャミング(円形のフィールド)を展開します。ジャミングに触れた弾は速度が遅くなります。
敵を破壊すると、その敵が撃った弾 & ジャミングに触れている弾 が得点アイテムに変わります。
サブウェポンで弾を消した数に応じて、得点の高いアイテムが出現します。得点アイテムは、一度高い価値の物が出ると、画面上からアイテムが無くなるまで同じ価値のものが出続けます。
この時、コンボ状態となり、長く続けると得点が飛躍的に上昇します。
ゲームモードは、敵配置が一定の「パターンモード」と敵配置がランダムに変わる「ランダムモード」の2種類があります。
良い点
- タイプBのゲーム性の高さ
B機体のシステムの完成度が非常に高く、脳汁溢れるゲーム性になっています。
まずB機体は、敵弾になるべく近づいて敵をレーザーで破壊する立ち回りを行うことで弾を多く消すことができます。本作ではこれを積極的に行わないと難しいバランスになっており、行わないと壁際に追い詰められてすぐに死んでしまいます。
クリアのためには、敵弾に突っ込むという危険な行動を強いられるわけですが、これが非常に緊張感あふれるゲーム性を生み出しています。弾を消したときに、ジャラジャラと得点アイテムが出るので、緊張感と開放感が交互にやってきます。
STGの爽快感を深く理解しているからこそ作れる「計算し尽くされた」プレイ感覚は、流石アリカだなぁと思います。
タイプBの難易度は、ゲームシステムと立ち回りを理解すればクリアできるくらいになっています。難易度も絶妙で「あと少しでクリアできそうなのに!!」という時の楽しさを充分に味わうことができました。
- タイプAがもたらす門戸の広さ
タイプBが「理解すれば面白い」系の機体なのに対し、タイプAは非常に癖のなく扱いやすい機体になっています。基本的には弾が多いと思ったらボムを撃っていればクリアできます。それでも爽快感は中々高く、ジャラジャラ感を味わうためについ弾を溜め込んでからボムを撃ちたくなってしまいます。
アイテムのジャラジャラ感を味わいたいという欲求が、自然とB機体の攻略の導入になっている点は、よく考えられているなぁと思いました。
気になった点
- ステージの単調さと地味さ
ステージの背景やボスの造形は、全面を通してほとんど変化ありません。
それでも、パターンモードは後半面になれば新しい敵が出たりなど、変化がありますが、ランダムモードはかなり単調なプレイ感覚になっています。
また、見た目が面白い敵も出てこないので、どうしてもステージ構成は地味な感じが拭えません。デザインも、ミニゲーム然としていて、世界観などの奥深さを感じさせる感じが無いのが残念です。
総評
このゲームシステムでもっと特徴のあるステージを遊びたい!! と思う作品でした。とはいえ、この突出した高い完成度のシステムは味わっておく価値があると思います。
ゲーム音楽ピックアップ
曲のクオリティは決して低くはないのですが、印象に残る楽曲はありませんでした。