ジャンル | ローグライトFPS |
メーカー/ブランド | YCJY Games |
発売年 | 2020 |
ハード | Steam |
お気に入り度(0~10) | 8 |
プレイ状況 | クリア(Pistol)/Steam版 |
Post Void
— SPD (@SPD_9X2) 2022年7月5日
時間経過で徐々に減るHPを敵を倒すことで回復しつつ、ゴールまで駆け抜けるお手軽ローグライト系超高速FPS
大量の敵に一瞬でエイムを合わせ倒していく超ハイテンポなゲーム性に、サイケなデザインと音楽が組み合わさり、脳汁溢れる中毒ゲーに仕上がっていました
クリアできてよかった… pic.twitter.com/XB9QCHS5Bk
目を引くビジュアルのおかげか、Steamでたまたま見つけた本作。「圧倒的に好評」の評価と、値段の安さを理由に購入してプレイしました。
結果、期待を裏切らないとても良い作品でした。ゲームは基本クリアをしてから感想を書こうと思っているのですが、本作は中々クリアが見えず、いつまでも書けないのではと思っていました。
9,10面が特に難しかったですね~ しばらくは9面に突入した瞬間死ぬのを繰り返して心が折れたので、放置期間も長かったです。しばらく放置してから再開して短期間で頑張ったらコツが掴めたらしく、すっとクリアできました。
Post Void とは?
インディーのゲームディベロッパー YCJY Games が開発・販売を行っているローグライトFPSです。
Steamで300円で入手可能です。海外ではPS4,PS5,Switchで 2022/07/21に 発売予定ですが、日本ではおそらく入手不可です。
概要・ゲームシステム
トレーラー動画を見て頂ければわかると思いますが、本作はDOOMのような、伝統的な2.5DデザインのFPSとなっています。本作の特徴は、凄まじいゲームスピードとローグライト要素、そしてサイケデリックなデザインです。
まず、ゲームシステムについて軽く説明します。
- 左クリックで銃撃。他に、ジャンプやスライディングといった操作もある
- 敵は、数発撃てば倒せる。ヘッドショットを狙えば大抵の敵は一撃
- プレイヤーが左手に持っているポッドの液体がHP
- 時間経過・被弾でHPは減少。無くなると3カウントが始まる
- カウントが無くなるか、その間に攻撃を受けるとゲームオーバー
- ポットの液体は、敵を倒すと回復する
- 全11ステージで、ゲームオーバーになると最初から。クリアまでは6分くらい
- ステージの地形は、毎回ランダム生成
- ステージの最後にある穴に飛び込むとステージクリア
- ステージクリア毎に、ランダムな強化3種から1つを選択する
- 強化の中には、武器切り替えがある。
- 武器は、Pistol(初期装備)、Uzi、ShotGun、Knife の4種類。
さて本作のプレイは、基本的に敵を瞬殺しつつ、ガンガン先に進んでいくのが重要となります。時間経過でのHPの減りが大きいため、ゆっくり敵を処理すると間に合わず、一瞬で倒せる敵だけを倒して急いで進んでいくことが肝要となります。
一方で、敵に接触されている間は移動速度が著しく落ちてしまう仕様があるため、敵を無視するわけにはいかず、どの敵を処理し・どの敵を無視するかの判断が非常に重要な要素となります。敵には弱点があり、そこを狙うことで一撃で倒すことができる(いわゆるヘッドショットになる)ので、積極的に狙っていくことが重要となります。
また、本作は Downwell のようなステージクリア毎の強化選択システムが搭載されています。大きな変化があるのは武器切り替えくらいですが、適切な強化を選んでいくことでややゲームを有利に進められます。
良い点
- 超ハイテンションでスピーディなゲーム性
本作のゲームプレイは本当にハイテンションで、アドレナリン出まくりです。敵をどの順で倒すか、それとも無視するかを一瞬で見極め、ハイスピードでエイムを合わせてバリバリと倒していくゲーム体験は唯一無二で、一度楽しさに気が付けば中毒になること間違いなしです。
今まで遊んだゲームの中でも、体感ゲームスピードはトップであると言っていいでしょう。
射撃の爽快感も高く、ヘッドショットの効果音は大好きです。
- 快適な操作性とUI
操作は非常に軽快で、クラシックなFPSを触った事のある方なら全く違和感なく遊ぶことができると思います。
UIも秀逸で、ゲームオーバーになってしまった際にはテンポよくすぐに再チャレンジすることができます。
- サイケな世界観とノリの良いBGM
敵のデザインや、オープニングのテキスト、死亡時の演出など、全体的にデザインから溢れ出る統一感のある狂気が素晴らしいです。
BGMはやたらノリノリで、最初は少し暑苦しく感じましたが、慣れるとゲームをアツくしてくれるいいスパイスだと思いました。
特に、ゴールが目前に迫った時のBGMを使った演出は良かったですね。
気になった点
- ローグライト強化要素があまり生きている感じがしない
武器変更以外の強化要素は、変化がいまいちわかり辛く、強くなっている感じがあまりしません
(実は結構ゲームオーバー率が変わってたりするのかもしれませんが…)
- 光る敵の存在
Stage 7~9には、閃光を発する敵が登場します。この敵がかなり厄介で、小さくて撃ち辛いことに加え、視界が遮られるので進行方向が分からなくなりがちです。進行方向を間違えるのはこのゲームにとって致命的で、まずゲームオーバーになるので、かなり嫌な敵になっています。
- 詰まってしまいやすい
私がそうだったのですが、どうすれば上達できるのか全く分からない瞬間が訪れます。強化の選択がゲーム内容にそこまで大きな効果を及ぼさないので、知識があまり結果に影響しません。そのため、アクション部分の上達が求められます。
詰まってしまうと厳しい作品ですが、実績の解除率をみると購入者の16%の人がクリアしているようです。そのため、根気よくプレイすれば順当にクリアできるバランスにはなっていると思います。
個人的に本作クリアを目指すために意識すべきと思ったことを下の方にまとめておこうと思います。
- クリア特典は特になし
オープニングで語られる世界観はなかなか魅力的なのですが、クリアしてもそれらについての追加情報は特に得られません。正確には無くはないのですが、そこから何かを読み取るのは困難な些細な情報だけです。
何かもう少しあれば嬉しかったかもしれません。
総評
これを超えるスピード感の作品はほとんどないだろうと思わせる、ハイスピードなアクションを楽しめる良作FPSでした。ローグライトの要素は弱めですので、古典的なアーケードゲームを遊んでいる気持ちでプレイできると思います。
クラシックFPS、アーケードゲームの両方が楽しめる方は今すぐ買いましょう。そうでなくても、手軽に遊べて脳汁溢れるアクションゲームを求めている方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
ゲーム音楽ピックアップ
- Post Void Single
やたらアツいゲーム中の曲です。
攻略情報
- 基本的には、上に貼ったガイドを見るとよいです。
- 上のガイドでは、Uziを薦めていますが、私は Pistol のまま進行するのが良いと思いました。実際、クリアはPistolで達成しました。
- Act 1 は、マウスの高さをヘッドショットの高さに合わせておき、敵が見えたら即撃つ戦法がおすすめです。
- Act 2 からは敵の種類が増えて一気に難易度が上がります。進行方向に敵がいることを常に想定しておき、進路上にいる敵は「しっかり距離を取って壊滅させてから」進むことを心がけましょう。銃は基本乱射でOKです。トリガーを連打しつつ、エイムを合わせることを心掛けましょう。
- Act 3 は、光る敵が追加で登場します。視界がジャックされないように、積極的にこの敵を倒しましょう。見えなくなってしまったときは、とりあえず立ち止まらないように注意しつつ、銃を乱射しましょう。Stage 10は、壁と床が両方黒で視認性が悪いので、できるだけ空間を正しく認識することに注意しましょう。