【ゲームレビュー48】Milk outside a bag of milk outside a bag of milk

レビュー一覧

ジャンル ビジュアルノベル
メーカー/ブランド Nikita Kryukov
発売年 2021
ハード Win(Steam) , Switch
お気に入り度(0~10) 6+
プレイ状況 クリア,全実績解除/Steam版

 

 

この作品について語る難易度が高すぎる。

そのため短く行きます。

Milk outside a bag of milk outside a bag of milk とは?

store.steampowered.com

Steamで購入できるビジュアルノベルです。前作として「Milk inside a bag of milk inside a bag of milk」があります。

セットでSwitchに移植されています。好きな方を遊べばいいと思います。内容は前作と完全に繋がっているので、前作のプレイは必須です。

価格はSteamで定価930円です。

 

概要・短評

牛乳を買いに行った後、少女が寝るまでを描くビジュアルノベルゲームです。中盤でポイント&クリックの探索シーンが挿入されます。また、マルチエンディング性となっています。

ボリュームが前作に比べてアップしており、攻略情報を使用して全実績解除まで2時間ほどかかるようになっています。展開は少女の視点で語られる導入部、少女の部屋を探索しつつ過去に迫っていく探索部、そしてエンディングの大きく分けて3つに分かれています。導入部とエンディングの部分は非常に難解になっていて、正直内容のほとんどが理解できませんでした。一方で探索部は所々おかしいものの、全体としては理解しやすい内容になっています。

不可解なテキストと不気味な画像が突然挿入される演出が何度か登場します。こういったサイコホラー演出は個人的に大好きなので、その点は良かったです。

分かってる情報から難解な場所を考察できるようになっており、検索すると整合性があり納得のいく解釈が落ちています。そのため、考察のしがいのある作品に仕上がっていると言っていいと思います。

黒と赤をベースにした強烈なビジュアルは本作でも健在です。前作が粗いドット画像ですべて構成されていたのに対し、本作はしっかりと書き込まれた絵で構成されるシーンが多いです。そのため、やや丸くなった印象を受ける方も多いかもしれませんが、テキストと展開の難解さが上昇しているため、総合的にみると同じくらいの強烈さになっていると感じました。
 
価格が前作に比べると高いのがネックですが、前作の雰囲気が気に入った方、考察が好きな方にはお勧めできる作品に仕上がっていると思います。
 

正直この作品(と前作)について色々語る難易度は非常に高く、具体的なストーリー内容に触れたり、考察をしない本ブログにおいてはこれが限界な感じがあります。本作(と前作)の特異性は何なのかと問われれば、独特なプレイ感覚なのかなぁとは思いますが…
本作のプレイ感覚を一言で表すとすれば「穏やかな悪夢」ですかね。どう考えても悪夢なのだけれど、どこか落ち着いていて心地よさがあるような空気感。それが本作最大の魅力なのかもしれません。

 

ゲーム音楽ピックアップ

音は不気味で非常にいいです。ぜひイヤホンをして本作の不気味な音響を最大限味わってほしいです。