ジャンル | メトロイドヴァニア(探索アクション) |
メーカー/ブランド | 開発室Pixel,Nicalis |
発売年 | 2011(原作2004) |
ハード | PC(Wii/PSP/DSi/3DS/Steam/Switch etc...) |
お気に入り度(0~10) | 7 |
プレイ状況 | 通常end & True(聖域)end 回収/Epic版 |
Cave Story+
— SPD (@SPD_9X2) 2021年6月29日
名作フリーゲーム 洞窟物語の有料版
敵をバリバリ撃って倒していく爽快なゲーム性、豊富なボス戦と隠し要素、そしてえぐい展開のストーリーが特徴のアクションゲーム
難易度は厳しめで詰まることもありましたが、演出や展開が良いので何とか乗り越えて最後まで楽しく遊べる作品でした pic.twitter.com/QET1j7g43Q
フリーゲームの中でもとくに有名な本作、配布からかなりたった今でも十分に楽しめるハイクォリティな作品と言えると思います。
ネタバレをされても楽しめないことはないですが、演出や展開重視の作風ゆえ、具体的なことはあまり知らない方が楽しめると思うのでネタバレはなるべくしないで書いていこうと思います。
Cave Story+ (洞窟物語+) とは?
原作は、開発室Pixelが2004年に発表したフリーゲームです。その完成度の高さから、フリーゲームの中ではトップクラスに有名な作品です。
フリーゲームには珍しく、コンシューマー機に何度も移植されています。私がプレイした CaveStory+ は、原作をリマスターし、多少の追加要素を加えたものとなっています。
原作と比べてもそこまで大きな違いはないので、フリーゲーム版をプレイするのも良いでしょう。しかし、元々の原作の完成度が高いので移植版を買ったとしても損はないと思います。
目を覚ますと、そこは暗い洞窟の中でした。
自分は何者か?
なぜこの洞窟にいるのか?
あなたは答えを求め、広大な洞窟の奥へと歩きだします。
--洞窟物語3D公式サイトより引用
概要
ジャンルは、強いて言うならメトロイドヴァニアです。しかし、広大なマップを自由に探索するというよりは、物語に沿って小規模な探索、そしてボス戦を繰り返すようなスタイルになっています。
主人公の武器は、ロックマンのような銃がメインです。武器はストーリーを進めるごとに増えていき、イベントなどで手に入ることもあれば、見付けにくい場所に落ちていることもあります。各武器にはレベルが設定されており、武器を持った状態で敵を倒したときに出るパワーアップアイテムを拾うことでLv.3まで強化することができます。ダメージを受けるとLvは下がってしまいます。
探索・アクション要素もよくできていますが、本作を語るうえでストーリーに言及しないわけにはいかないでしょう。というのも、本作の物語はゆるい見た目からは想像もできないようなシリアスで衝撃的なものになっています。このギャップが、本作の最大の特徴といえるでしょう。
良い点
- 探索+アクションゲームとしての完成度
アクションゲームとしては、操作が軽快で大きなストレスが無く遊べるものになっています(一部のボスの難易度を除く)。敵をどんどん撃って倒していく爽快感のあるゲーム性になっています。
思いがけないところにアイテムが落ちていることがあるので、マップを隅々まで調べたくなる探索の面白さも十分にあります。
探索ACTの要素だけを見た場合、非常に面白いとは言えないかもしれませんが、物語や演出との相乗効果で面白くなっている作品と言えそうです。
- ストーリー・演出の良さ
先述した通り、本作のストーリーは絵柄からは想像できないほどシリアスで衝撃的なものになっています。演出の完成度も高く、ストーリーに説得力を持たせる演出が高密度に仕込まれています。中盤以降は怒涛の展開に何度もびっくりさせられました。クリア後、適度な充実感と何とも言えない寂しさが心に残ります。
- ボス戦が多い
本作はボス戦が非常に多いです。手の込んだインパクトあるボス戦が多く、視覚的にも面白いです。ボスによって有効な武器や戦術が異なり、色々試行錯誤するのが面白いです。
- 良曲が多い
レトロな質感の高品質なBGMが楽しめます。「大農園」「つきのうた」は特に好きです。
サウンドも良く、バリバリ撃って敵を倒す爽快感を演出しています。
- 豊富な隠し要素
到底1周目ではすべて見つけられないくらいの、隠し要素が仕込まれています。自力で見つけるのがほぼ不可能そうなものが多いのは玉に瑕ですが、2周目をプレイする際のモチベーションにはなると思います。(後述しますが、1周目を攻略情報なしでプレイした場合、ほぼ確実にTrueEndを見られないので2周目をプレイすることになります。)
悪い点
- 一部難易度が高すぎるボスがいる
一部のボスは本当に強いです。どんな戦法、武器が有効かを把握していないと倒すのは厳しいでしょう。試行錯誤は楽しいですが、アクションが苦手な人の場合心が折れてしまいそうです。
- セーブポイントの配置
セーブポイント間がやたら長いことがあります。場所によっては、直前のセーブポイントからボスの場所まで距離があり、リトライが面倒になってしまっています。また、ボスを倒した直後にセーブがない場合もあります。
- 前半はお使いが多い
前半は、新しいマップに行く→お使いをこなす→新たなお使いを任される という展開が非常に多いです。何度も同じマップを行き来することになり、その度に敵も復活するのでやや面倒に感じてしまいました。中盤以降は、引き返したりせずにどんどん先に進んでいく展開になります。
- True Endを自力で発見し辛い
TrueEndに到達するためには、発見の難しいイベント(しかも、ストーリー中のあるタイミングを逃すとTrue突入が不可能になる)をこなす必要があります。イベントを起こすのに必要なアイテムの場所もノーヒントなため、自力での到達はとても難しいでしょう。1周目を何も見ないでプレイして、2周目は攻略情報を見ながらTrueを目指すのをお勧めします。
総評
配布からずいぶん経った今でも楽しめる良作探索アクションゲームといえると思います。難易度面で苦しめられることもあると思いますが、中盤以降のワクワクする展開にはきっと心掴まれると思います。プレイ後の何とも言えない寂しさが払拭できず、個人的にお気に入りか?と聞かれると微妙ではありますが、プレイ中は結構楽しんでいて、いつの間にか2周目もクリアしていた。そんな作品です。
今すぐにでもDLしてフリー版を遊ぶことができる作品ですので、興味があればプレイしてみてはいかがでしょう。
ゲーム音楽ピックアップ
- 大農園
タイトル画面で流れる曲です。タイトルの曲が物語の佳境で流れるのってアツいですね。 - つきのうた
外壁の曲です。外壁は雰囲気も独特で、この曲の良さも相まって一番好きな場所です。 - Running Hell
ある場所で流れる曲です。何度も死ぬので何度も聞くことになります。改めて聞いてみると、ステージともぴったり合って良い曲ですね。