【ゲームレビュー10】Terraria

レビュー一覧

ジャンル 2Dサンドボックス
メーカー/ブランド Re-Logic
発売年 2011
ハード PC(PS3/PSV/PS4/X360/XOne/3DS/WiiU/Switch etc...)
お気に入り度(0~10) 8
プレイ状況 エンディング回収(ムーンロード撃破)/Steam版

 

 

どう進めるか、何をすればいいか勝手がわからず数年間積んでいたのですが、セール時にフレンドにギフト爆撃してマルチでクリアしました。

とっつきがあまりよくないとは思いますが、理解してしまえば楽しく遊べる作品でした。

 

Terraria とは?

store.steampowered.com

Re-Logicが2011年に発売したサンドボックスゲームです。
非常に多くのハードに移植されており、有名な作品です。ゲーマーならば存在すら知らないという人はあまりいないと思います。minecraftと比較されがちですが、こちらはハクスラ要素強めなので、根本的に違う作品と思ってプレイした方がいいと思います。

Steam版には4-Packという、自分も含めて4人分のソフトを同時購入できるパッケージも販売されています。マルチプレイが楽しめる作品ですので、セール中に購入してギフトして見るのも良いと思います。

 

概要

このゲームは所謂"サンドボックス"というジャンルに属します。

世界を構成している地形は全てブロックで出来ており、プレイヤーが壊したり設置したりできます。これだけだと minecraft と同じですが、本作は冒険・探索・ハクスラ要素に非常に力が入っている点が大きく異なります。

本作は基本的にある程度の制約のあるフローに沿ってゲームを進めていくことになります。重要なイベントをこなすことで、新たな場所に入れるようになったり、新たなボスに出会ったり…そうして手に入れたより強力なアイテムを使って次のイベントを目指す――これをひたすら繰り返すことでゲームが進んでいきます。

プレイヤーも敵もパワーのインフレは凄まじく、ゲームを進めると序盤からは想像もできないほどド派手な力と力のぶつかり合いが繰り広げられることになります。「次はどんなボスが待っているんだろう?」「次はどんなアイテムが手に入るんだろう?」ワクワクしながら着々と次のイベントへの準備を進めるのがこのゲームの基本の楽しみ方と言えるでしょう。

 

このゲームには固有の効果を持ったアイテムが大量に存在し、ゲームを進めていくためにすべきことも多岐にわたります。そのため、簡単にゲームの全貌をまとめ上げることは不可能に近いです。ここでは、ゲームの要素を一部ピックアップする形で紹介したいと思います。

 

NPC

このゲームには、多数のNPCが存在します。NPCは特定の条件を満たすと登場し、便利な情報を教えてくれたり、アイテムを購入したりできます。NPCは家を作るとそこに住ませることができます。家を作らないと出現しないNPCもいるので、"建築をする"ことがゲームを進めるうえで意味を持つ要素になっています。
 

・有限の世界と環境

本作の世界は、縦にも横にも有限の広さになっています。世界にはいくつかの環境が存在し、ジャングルや雪原をはじめ、空には雲海が、そして地下の奥深くには溶岩が滾る地獄が広がっています。ゲームを進めるためには特定の環境に存在するオブジェクトやアイテムが鍵となっていることが多く、世界を隅々まで探索することになります。
世界は有限ですが、別の世界にアイテムを持ち込むことができるのでアイテムが入手不可になって詰むことはありません。

 

・ハードモード

ゲームをある程度進め、あるボスを撃破するとゲームは「ハードモード」に移行します。ハードモードになると出現する敵がより強力なものに変化するだけではなく、今まで探索してきた世界にも大きな変化が起こります。一度探索したところも、ゲームを進めてから訪問すると再び新しい発見があるシステムとなっています。

 

・アクセサリ

Terrariaの装備には、武器や防具だけでなく多種多様な特殊効果を持ったアクセサリがあります。単純にパラメータを上げるような物だけでなく、空を飛べるようになる羽や、武器使用時に追加攻撃を発動するもの、ゲームのパラメータ情報を見ることができるものなど、その効果は非常に多岐にわたります。いくつかのアクセサリを集めることで、それらすべての効果を内包した上位のアクセサリを作ることもでき、最上位のアクセサリを目指して強化をしていく楽しみがあります。

 

良い点

  • あまりに豊富なユニークな要素
     
    ここで言うユニークとは、ゲーム内でユニークであることを言っています。つまり、同じアイテムやイベントを少しだけ変えて何度も登場させたりすることなく、しっかり固有の要素が実装されているということです。
    大量にあるアイテムには固有の特徴や効果を持ったものが非常に多く、アイテムのグラフィックも使いまわしは殆どありません。そのため、新しいアイテムを入手した際のワクワク感が序盤から終盤までしっかりとあります。
    ゲームを進める際の各種ボス戦やイベントも、起こすために必要な動作やボス戦の環境も毎回大きく異なります。長いゲームですが、最初から最後まで飽きることが無いように詰め込まれた大量の要素には感服するばかりです。
    ゲームの本筋と直接は関係しない寄り道的要素もたくさん用意されています。
     
  • 心地よい絶妙なパワーインフレ

     

    本作は、ゲームを進めていくとだんだんとプレイヤー・敵共にパワーがインフレしていき、最後には序盤からは想像もできないほどのインフレ具合になります。素晴らしいのは、インフレは数値だけにとどまらず、見た目もどんどん派手になっていくという点です。

    序盤は数マスの段差を飛び越えるのも大変で、地面を歩く小さなスライムに短剣で挑むような具合ですが、終盤になると画面に収まりきらないほどの敵に対し、プレイヤーは空中を自由に飛び回り、追尾系の魔法がガンガン飛び交うカオスになります。

    新アイテムを手に入れるたびに少し強く、少し派手になるのを楽しみ、しばらくして振り返ってみると「ずいぶん強くなったなぁ…」と感じられる。そんな感じの絶妙なインフレ具合になっています。

     

  • 楽しいマルチプレイ
     
    複数人でワイワイと探索や戦闘をするのはやはり楽しいです。しばらく探索に出ている間に拠点が変わっていたり、探索時に役割分担をしたりなど…… マルチプレイだからこそ起こる様々な出来事がゲームプレイをより楽しいものにしてくれるでしょう。
    本作はマルチプレイが煩雑な設定なしで簡単にでき、4-Packを販売していることもありマルチプレイの敷居が低いのもいいです。
     

悪い点

  • 何をすればいいか、何ができるのか分かり辛い
     
    大量のゲーム要素があるのは素晴らしいのですが、一方で何をしたらいいのかが分からなくなりがちです。序盤は特に何をしたらいいのか分からなくてフレンドに助けてもらいました。
    一応、ガイドというNPCが居てするべきことを教えてくれますが、本当に重要な情報だけです。基本的にはwikiを大いに参考にしつつ進めていくのが良いでしょう。
     
  • アクションゲームとして見た場合は戦闘が大味
     
    minecraftに比べると「戦闘重視」と言われることの多い本作ですが、アクションゲームとして見た場合戦闘はかなり大味です。敵の攻撃は非常に派手で避けるのは厳しく、基本的にはプレイヤーを強化して数値パワーで押し切るのが基本となります。
    戦闘中の立ち回りよりは、どうすれば勝てるかを考えてしっかり前準備をする事の方が重視される作風と言えるでしょう。
     

総評

有名になるのも納得の凄まじい作り込みの光る作品です。
要素があまりに多く複雑なのでややとっつき辛さがありますが、一度雰囲気を掴んでしまえば大量のゲーム要素を心行くまで楽しめます。誰でも楽しめる作品だと思うので、ぜひ4-Packをフレンドにギフトで投げつけて一緒にプレイしてみて欲しいです。

 

ゲーム音楽ピックアップ

  1. day
    昼の音楽です。一番長く聞く曲かもしれません。
    落ち着いていて壮大なのに、全く寂しさを感じさせない曲調がまさにTerrariaといった感じです。