ジャンル | 縦スクロール弾幕STG |
メーカー/ブランド | 海鮮堂(仮) |
発売年 | 2019 |
ハード | Win(ふりーむ) |
お気に入り度(0~10) | 9 |
プレイ状況 | Lunatic & Extraノーコンティニュークリア/Win版 |
東方真珠島 Lunatic & Extraクリア!!
— SPD (@SPD_9X2) 2022年1月7日
演出が本当にめちゃくちゃすごくてゲーム性&音楽も完成度高めで楽しかった
フリーで遊べていいの?これ pic.twitter.com/evE42fooGX
やっぱり演出の凄いシューティングは最高!!!!
フリーゲームなので、この文章を読んでいる暇があったらDLしましょう!!!
Lunaticも割とすぐにクリアしてしまい、機体埋めや稼ぎもしていないので、がっつりやり込んだ際のゲーム性については詳しいことは分かりませんが、とりあえず今のところの感想を書いていこうと思います。ネタバレもどんどん書いていくので、まずはDLして遊んでください。
東方真珠島 ~ Hollow Song of Birds. とは?
www.freem.ne.jp
サークル海鮮堂(仮)が2019年に公開した東方projectの二次創作STGです。
このサークルは他にも二次創作STGを数多く公開しており、ハイクオリティの作品を数多く出していることから結構有名だとか……
東方邪星章&東方導命樹&東方桃源宮&東方真珠島オフィシャルブログ で他の作品についてもチェックできます。
ゲームシステム・概要
基本的なゲームシステムは原作に従います。
一応説明しておくと、6面+Extra ステージ構成の弾幕STGです。難易度は4種類あります。ボスが「スペルカード」という必殺技のような攻撃を放ってくるのが特徴で、ノーミス・ノーボムで攻撃を潜り抜けることで「取得」扱いになるというコレクション的要素となっています。
一度ノーコンティニューでクリアすると、メニュー画面からExtraステージが遊べるようになります。
他に、スペルカードを個別に練習できる「スペルプラクティス」や、ステージセレクト機能、サウンドテスト機能も付いています。
本作独自の部分について書いていこうと思います。
- 自機
本作では、自機は 霊夢・魔理沙・咲夜の3人+隠しキャラとなっています。本作は、自機選択の他に、「霊撃選択」があります。これは、自機の強化スタイルを選択する要素で、クリアは霊撃の種類ごとに記録されます。
- エクステンド方式
本作の残機は、スコアエクステンド(+中ボスの落とす1up×2) となっています。
- アイテム
一般アイテムは、透明な結晶と色付き結晶の2種類のみが存在します。透明な結晶は、一定量取ることで霊撃(ボム)が増えます。
色付き結晶は霊撃を弾に当てると出ます。スコアが多く入る他、右下の羽ゲージを増やす効果があります。
- 禁呪返し
画面右下の羽ゲージは、最大になると「禁呪返し」を撃つことができます。これは強力なボムで、大量に色付き結晶を獲得できる他にスペカも取得扱いになります。この方法で取得した色付き結晶は羽ゲージを増加させないので、リチャージはできません。
- 超Zラストワード
東方永夜抄のシステム「ラストワード」が搭載されています。ボム・残機などの救済措置無しで弾幕に挑み、見事スペルカードを取得出来たらスコアが獲得できるボーナス要素です。専用カットインが入ります。
- Extra Easy
Extraステージに簡単な難易度が用意されています。これは初心者には嬉しい救済かも。
良い点
- 凄まじい完成度の演出と卓越したセンス
一番はこれです。大きな演出から、細かい点まで詰め込まれた演出がゲームを盛り上げ、ワクワク感溢れる作品になっています。
初プレイ時、1面の作り込まれた背景を見て、「これはすごい作品かも…」と思ったのですが、後半に進むにつれ想像を超えるインパクトのある演出が次々登場し、肝を抜かれました。
特に、Extraステージでは本編に出てきたキャラクターが全員中ボス・ボスとして登場したり、ラストワードでの専用カットインなどの独自性のある演出は、誰もが気に入ること間違いなしです。原作をプレイしていると分かる演出やパロディなどもあり、非常に楽しいです。
また、シリーズの基本である「スペルカード」の質が非常に高いです。強烈に記憶に残るようなインパクトのあるものが多く、必殺技感が非常によく出ています。5ボスの攻撃は通常弾幕も含めて全部好きです。
スペカの名前も、ネットスラングや過去作のスペルカードをネタにしたものなど、センスが光ります。
- 高品質な音楽
BGMの完成度が全編通してとても高いです。特に、5面ボスの「烈日の暴君 ~ Violent General」と6面ボスの「黄金讃歌 ~ アイビストリスメギストス」はお気に入りです。
音楽に合わせた演出が光り、中ボスタイミングの登場で転調といったよくある演出の他にも、雑魚敵が曲に合わせれリズミカルに登場する演出などもありました。
- 適度な難易度とストレス少なめなゲームシステム
難易度はそこまで高くなく、強い自機を使えばLunaticの難易度も低めです。自機の組み合わせが多数用意されているので、弱めの自機を使うことで高難易度を楽しめるでしょう。
低難易度方面は、ExtraにEasyモードが搭載されているなど非常に手厚いイメージです。
本作は、非常にボムが増えやすく、生きていれば数十秒ごとに1増えるくらいのテンポで取得できます。そのため、クリアにおいてはボムの抱え落ちによるダメージが小さく、前半面を完璧に突破するために何度もループするといった事態に陥りづらく、ストレス少なめで遊べます。
スペルカードは、ランダムなバラマキ攻撃は少なく、パターン性の強いものが多いです。そのため、練習が生きて上達を感じやすい作風になっていると思います。
- 高すぎる原作再現度
オリジナル作品でありながら、原作再現度が凄まじいです。BGM、立ち絵、会話のテキストなど節々から原作っぽさが溢れ出しています。そのため、原作をプレイしたことのある人なら(二次創作自体に抵抗が無いのなら)違和感なく遊べるかと思います。
-
隠し要素の存在
先述した通り、クリアすると出現する隠しキャラが居ます。他にも、6面でステージが少しだけ分岐する隠し要素や、Extraの2枚目のラストワードなど、やり込んだ人だけが発見できる隠し要素が仕込まれています。
悪い点
- ゲーム自体が重い
ゲーム自体が要求するスペックが高めです。エフェクトや、背景のスクロールを設定で無くすことで軽量化できますが、エフェクトは演出の命ですし、背景を止めると相当殺風景な感じになってしまいます。
- 禁呪返しゲージの見辛さ
本作の目玉システム(?)の禁呪返しですが、溜まっているか否かの判断が難しいです。一応溜まると、右下の鳥が輝くのですが、それでも誤判断が起きがちで、撃てると思ったら撃てずに被弾が結構起きます。
総評
非常にハイクオリティで、二次創作とは思えない素晴らしい演出系STGに仕上がっていると思います。個人的にSTGはクリアできそうなくらいの上達度の時が一番楽しく、一度クリアするとそれで終わり、となってしまうものも多いのですが、本作はクリア後も時々起動して遊びたくなるような魅力を持っている作品だと感じました。
システム的にもとっつきやすい部類の作品だと思いますので、ぜひDLして遊んでみてください。
ゲーム音楽ピックアップ
- 沈黙の春景
1面の道中曲です。明るさと寂しさのミックス具合がちょうどよく、1面感のある曲に仕上がっています。中ボスでの転調が良いです
- ちいちい墓場へご招待!
2面ボスの曲です。キャラクターにあったハイテンションな曲でいいですね。最後のスペルカード「環境に優しすぎるレーザー割り箸」のスペカのところでサビが来て盛り上がるのが好きです
- メメントの森
4面道中曲です。雑魚敵が曲のテンポに合わせて攻撃をしてくるのが印象的です。
- 烈日の暴君 ~ Violent General
5面ボス曲です。パワフルな弾幕に、パワフルな曲。すべてが最高です
- 黄金讃歌 ~ アイビストリスメギストス
ラスボスの曲です。オルゴールっぽいイントロが印象的。ラスボスの圧倒的な演出とうまく噛み合った曲調展開で、最終戦を盛り上げます。
- 千紫万紅の百鬼夜行
exはボスよりこちらが好きです。中ボスで登場するキャラクターたちと、exボスを対比させたような、明るいのに寂しい曲のイメージが最高です。