ジャンル | 横スクロールアクション(2Dプラットフォーマー) |
メーカー/ブランド | 任天堂 |
発売年 | 1990 |
ハード | SFC,Wii,WiiU,3DS,Switch(NSOnline) |
お気に入り度(0~10) | 7 |
プレイ状況 | 全コースクリア(セーブ・巻き戻し使用)/Nintendo Switch Online版 |
最後まで遊んだのにツイートするの忘れてたやつです…
スーパーファミコン for Nintendo Switch Online でプレイしましたが、これがSFCのローンチタイトル…!? とかなり衝撃的でしたね。
SFCになって、ハードの性能によってゲーム性が阻害されてしまう事が2Dに関してはほぼ無くなったと思うのですが、まさにそれを象徴する作品と言えるのではないでしょうか。
スーパーマリオワールド とは?
1990年、スーパーファミコンのローンチタイトルとして任天堂より発売された横スクロールアクションゲーム(プラットフォーマー)です。スーパーマリオシリーズとしては4作目としてカウントされているようです。
バーチャルコンソールでも配信されていましたが、2022年末でバーチャルコンソールも入手が不可になる事を考えると、Switchオンラインに加入するのが今後メインの遊び方になりそうです。
概要・ゲームシステム
まぁ、ゲームシステムをちゃんと説明する必要もないかもしれませんが一応。基本的にはマリオシリーズ伝統のジャンプアクションがメインとなったステージクリア型アクションゲームとなっています。3と同様、プレイするステージをワールドマップから選んでプレイする形式になっています。
隠しゴールのシステムがあり、見付けることで隠しステージが遊べるようになります。場合によっては大幅なショートカットが見つかることも。
パワーアップは、伝統のスーパーキノコとファイアフラワーに加えて、羽が追加されています。羽を取ると、マントマリオになり、滑空 & 飛び上がりができるようになります。
また、ヨッシーは本作が初登場らしいです。乗ることができ、一部条件を満たすと色が変化、特殊能力を得たヨッシーになります。
良い点
- SFCの性能を生かし、綺麗に纏まった完成度の高さ
SFCローンチでありながら、挙動の軽快さやグラフィックの完成度、そしてステージギミックの豊富さ、隠し要素の作り込みなど、全体的に品質があまりに高く、かなりの衝撃でした。
当時のプレイヤーたちはこれを遊んで新世代の幕開けを感じたのだろうな……と想像を掻き立てられます。
- シビアでやりごたえのある難易度
更に後の作品と比較すると、難易度はかなり高く設定されています。チャレンジングなアクションゲームとして、今での通用する作品になっています。しかし、クリアできないほどの難易度になっているわけではないのが上手いところですね。
- 豊富な隠し要素
シリーズ伝統になってはいますが、隠し要素が非常に多く詰め込まれています。ステージを隅から隅まで探索すると、ちゃんとそれに応えてくれる作り込みがなされており、発見する喜びをしっかりと味わうことができます。
当時の子供たちは、何度も何度もプレイするうちにたまたま隠しステージを見つけて大喜びしたり、友達に隠しステージの行き方を教えあったりしてたんだろうなぁ……と微笑ましい情景が浮かんでくるようです。
気になった点
- 一部再挑戦できないステージの存在
砦・城系のステージは一度クリアすると再挑戦できません。何度も最初から遊び直すことを想定したゲームデザインであると思うため、そこまで問題ないかもしれません。ただ、これらのステージにも隠し要素があったりするので、充分に探索を楽しめないのはやや残念です。(さすがに、隠しステージの開放要素などはありません)
- アイテムストック
本作にはアイテムストック機能があり、パワーダウンしてしまった際に自動でストックされたアイテムが降ってくる仕様になっています。しかし、この「自動で降ってくる」仕様が厄介で、たいていの場合アイテムが取れず無駄になってしまいます。逆に、取ろうとしてミスになることも多く、後の作品に比べるとストレスの溜まる仕様です。
- 「完全クリアしよう」と考えるとあまり楽しめない
これに関しては自戒のようなものです。本作には隠しステージが非常に多く存在しています。私は全ステージクリアしよう!と思いプレイを始めたのですが、これが良くなかったです。
本作の隠しステージ開放には、別のステージで隠しゴールを見つける必要があります。しかし、これが非常に難しく正直攻略サイト無しでは絶対に発見できないレベルのものが複数存在していました。一般的なやり込みゲーのような、謎解きの結果として隠し要素が発見できる、といったものでは無く純粋に見つからないように隠されていることが多いです。
頑張っても全く成果の得られない隠しゴール探しに嫌気が差し、最終的に攻略サイトを見て作業的にクリアするようになってしまい、本作の楽しみである隠しステージ発見の要素を台無しにしてしまいました。
本作は何度も何度も遊ぶうちにたまたま隠しステージを見つけたり、友達と情報を教え合って攻略していくのを想定して作られていると思います。後者は多くの大人には難しい遊び方だと思います。本作はゲーマーに叩きつけられた"挑戦状"のような作品ではなく、ずっとそこで遊び続けられる"遊び場"として作られたゲームなのだという意識を持ってプレイしないと楽しめない作品ではないかと思いました。
Newスーパーマリオブラザーズ以降の作品は、外部の情報なしでも比較的楽に完全クリアを目指せるようになっていますね。任天堂の隠し要素への向き合い方は当時と昨今では変化しているのかもしれません。
総評
SFCの性能をフルに生かし、次世代機の可能性を世に知らしめた高い完成度を誇る作品です。今でも通用する完成度なので、Switch Onlineに加入している人は遊ばなければ損なレベルだと思います。
一方で、完全クリアを目指す遊び方は私はお勧めできません。本作は、何度最初から遊んでも新しい発見があるリプレイ性、そして他プレイヤーとの情報交換を前提としているであろう作風です。クリアしては何度も最初から遊び直した少年の日々……そのころのゲームとの向き合い方を思い出してプレイすると最大限本作を楽しめるかもしれません。
ゲーム音楽ピックアップ
- タイトルBGM
穏やかでありながら、ワクワク感を忘れない感じがマリオシリーズだな~って感じです。後、思ったよりも長い曲ですね。
- 地上BGM
これは有名な曲。誰が聞いてもマリオと分かるこの感じ、流石です。
- お城ステージ BGM
本作のステージ曲の中では一番好きですね。怪しさ満点。後半の盛り上がるところが好き。
- エンディング
キャラ勢揃いのエンディング 最後の盛り上がりが卑怯すぎる~