ジャンル | ポップアルバムビデオゲーム(リズムアクション) |
メーカー/ブランド | 開発:Simogo/販売:Annapurna Interactive |
発売年 | 2019 |
ハード | iOS,MacOS,PS4,Switch,Win(Steam),XBoxOne |
お気に入り度(0~10) | 8 |
プレイ状況 | 全ステージクリア/Steam版 |
Sayonara Wilds Hearts
— SPD (@SPD_9X2) 2022年9月20日
これは、少女が自分の心と向き合った一夜の物語であり、あなたにとって人生で最も素晴らしい1時間の大冒険
爽やかな音楽に合わせ、次々切り替わる場面をシンプルな操作で乗り越えていく途轍もない疾走感、トリップ感のアクションゲーム
この魅力は実際に遊ばないと分からない pic.twitter.com/bigQUpeMgO
明らかにタイトルに日本語が入っているので、国内の開発元かと思っていましたが、スウェーデンの開発元らしくて驚いた記憶があります。
この作品の魅力を言葉で伝えるのはかなり困難だと思いますが、頑張って書いてみたいと思います
ネタバレがあるような作品ではないですが、一応最終盤の方には触れないでおきます
Sayonara Wild Hearts とは?
store.steampowered.com
スウェーデンのディベロッパーSimogoが開発、有名パブリッシャーAnnapurna Interactiveが2019年から販売しているリズムアクションゲームです。公式は、「ポップアルバムビデオゲーム」と呼称しています。ボタンを押す際にリズムが要求されないアクション部分も結構あるので、公式の銘打っているジャンル名が割としっくりきます。
Steam版が販売されている他、PS4/Switch/XOne/iOS/MacOS版もあるようです。
複雑な操作が要求されるゲームではないので、好きなハードで購入するのが良いと思います。スマートフォンでも操作に困ることはなさそうな印象です。
後、楽曲に関してはサントラを買って後悔することはないと断言できる質なので、Steam版を購入する際はサントラ付きを買ってもいいかもしれません。
概要・ゲームシステム
操作は上下左右移動+1ボタンと非常にシンプル。アクション面は障害物を避けつつ、アイテムを拾い、定期的に発生するQTEをこなす単純なゲーム性です。短いステージがたくさんあり、ストーリー順にクリアしていくことでゲームが進行していきます。
本作の最大の特徴として、ゲームが全て音楽に合わせて展開される点があります。「操作できるジェットコースター」とも言うべきプレイ感覚を生み出しており、この点が在るからこそ本作が特筆すべき作品になっていると言えるでしょう。各ステージにはそれぞれ別々の曲が割り当てられており、アイテムを拾ったときの音や、QTEのボタンを押すタイミングを始め、画面上の演出全てが音楽の展開としっかりとシンクロしています。
ステージ中でアイテムを拾ったり、QTEをタイミングよく押したりすると、スコアが加算されます。各ステージごとにスコアは記録され、ランク付けされます。高ランクを取ることで解禁される要素も用意されています。(私は未回収)
そのほかにも、Zodiac Riddlesという、ゲーム中で特定の条件を満たすことで実績を解除していく要素や、通しで全ステージをプレイするモードなど、リプレイ性を上げる工夫がされています。
良かった点
- 素晴らしいクオリティの演出で魅せる濃密な視聴覚体験
本作の素晴らしさはこの1点に尽きる感じがあります。とにかく音楽にピッタリと合って、疾走感MAXで次々に展開していくゲーム画面は見ているだけで面白く、超シンプルで難しいことを考えなくてもいいゲーム性も相まって、心地よいトリップ感を味わうことができます。
特に、終盤の完成度は非常に高く、一度遊んだら興奮がずっと忘れられなくなってしまうような魅力を秘めていると思います。
- 通しでプレイするのに長すぎず、短すぎないボリューム感
本作のスタートからエンディングまでは70分ほど。長すぎず短すぎないため、一気に最後までプレイするのに向いています。購入しておいて、ふと思い立った時にプレイしてみるのもいいかもしれませんね。
- リプレイ性がある
スコア稼ぎ+ランク要素があるので、繰り返し遊んでプレイを詰めていくような遊び方ができます。ステージごとに遊べるメインモードの他、通しでプレイするアーケードモードや、実績的要素も搭載しているので、プレイスタイルに合わせた遊び方ができるかもしれません。
- ハイクオリティなサウンドトラック
本作の看板ともいえる音楽は、かなり高品質なものになっています。
Youtubeに公式音源が上がっているので、気になっている人は是非聴いてみるといいでしょう。
気になった点
- ゲーム性がシンプル過ぎる
スコアは基本的にはアイテムをたくさん拾う事で上昇するため、スコアの向上を狙う場合、アイテムの位置と取り方を覚えるゲームになります。操作もシビアなため、実際には単に覚えるだけとは行きませんが、駆け引きの要素が弱いのでハイスコアを詰めるのが面白いかと言われると疑問です。
- 失敗(被弾)のペナルティが存在しない
敵の攻撃や障害物に当たってしまうとミスになりますが、その場合ミスの直前から再開となります。クリア面でも、スコア面でも特に失敗によるペナルティが無く、緊張感を削いでしまっている感じがあります。(私が気が付いていないだけで、実はペナルティが存在していたら申し訳ないです)
総評
本作でしか味わえない「遊べるジェットコースター」とでも言うべき独特のプレイ体験を与えてくれる作品です。高いゲーム性を持っているわけではありませんが、初プレイ時の視聴覚へのインパクトは凄まじいものがあります。
短くて濃密な作品が好きな方、本作のサウンドやコンセプトに興味を持った方には、ぜひ遊んでみて欲しい作品です。